2009年8月21日金曜日

Kyoto Mechanisms

京都メカニズム (Kyoto Mechanisms 又は flexible mechanisms)

京都議定書 (Kyoto Protocol)については、先に書いていますが、そのなかに、京都メカニズム (Kyoto Mechanisms) と呼ばれる温室効果ガスの削減をより容易にするための規定があります。


京都メカニズム (Kyoto Mechanisms) は、一般に次の3つのことを示します。
- 排出量取引 (ET)
- クリーン開発メカニズム (CDM)
- 共同実施 (JI)


排出量取引 (ET):京都議定書 (Kyoto Protocol)で設定されている排出量取引は、余分な排出(使用されない排出)を持つ国が、目標を超える国に、その余分な排出を売ることを認めています。

次の4種類の炭素クレジットを取引する制度になります。
- AAU (Assigned Amount Unit) - 各国に割り当てられる排出枠
- RMU (Removal Unit) - 吸収源活動による吸収量
- ERU (Emission Reduction Unit) - 共同実施 (JI) で発行されるクレジット
- CER (Certified Emission Reduction) - クリーン開発メカニズム (CDM) で発行されるクレジット

クリーン開発メカニズム (CDM):先進国が開発途上国に技術・資金等の支援を行いその国の温室効果ガス排出量を削減した場合、その削減できた排出量の一定量を先進国の温室効果ガス排出量の削減分の一部にあてることができる制度です。CDM はソーラーパネルを使用したプロジェクトやより効率的なボイラーの設置にかかわるかもしれません。

共同実施 (JI):投資先進国が事業を実施する先進国で温室効果ガス排出量を削減し、そこで得られた削減量 (ERU) を取引する制度です。先進国全体の総排出量は変動しません。


国や会社は京都メカニズム (Kyoto Mechanisms) を使用することによって、最も費用対効果が優れている方法を選ぶことができるわけですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿